2025年9月3~5日に、一般社団法人日本機械学会が主催する「第35回 設計工学・システム部門講演会」が明治大学 駿河台キャンパス(東京都千代田区)で開催されました。
「設計工学・システム部門講演会」は、機械システム設計などの専門分野に関する学術的情報交換や最新技術の紹介を目的としたイベントで、本講演会では、特別講演、ワークショップ、セミナーなどが開催され、最新の研究開発情報を得る機会となります。
その中で、NGP産学共同研究会のメンバーである明治大学理工学部機械情報工学科「井上 全人教授」(生田キャンパス:神奈川県川崎市)が部門賞(業績賞)を受賞、富山県立大学工学部機械システム工学科「山田 周歩講師」(富山県射水市)が部門表彰(奨励業績表彰)を受賞しました。
NGPでは、「自動車リサイクル部品」が環境にやさしいことの根拠を定量的に示すことで、リサイクル部品の付加価値を高めて、利用するユーザーの環境貢献意識を向上させ、地球環境保護に貢献したいという思いから、2013年より「自動車リサイクル部品産学共同研究会」(座長:富山県立大学名誉教授・NGP技術顧問 森 孝男)を立ち上げ、自動車リユース部品を活用した場合のCO2削減効果値算出についての産学共同研究を開始しました。
今回の受賞についても、本研究を深化させた成果を含む取り組みが評価されました。
また、同研究会に参加する学生の研究発表も行われ、富山県立大学「山田 周歩講師」の研究室の学生である「永井優祐」さんは「電気自動車部品の環境影響評価(駆動部品の事例)」について、「納村青葉」さんは「大型トラック部品工程の分析とリユース部品利用による環境負荷削減効果の評価(エンジン、トランスミッションの事例)」について発表をしました。参加者からは活発な質問も出ており、自動車に関わる環境影響評価に関する意識の高さが伺えました。
引き続き、NGP産学共同研究会は自動車リサイクル部品が、サーキュラーエコノミー、カーボンニュートラルに貢献する環境にやさしいということを、高度な知識と豊富な経験をもって、皆様に分かりやすく伝える活動を続けて参ります。